ここに来られたということは
頚椎ヘルニアと診断されて少なからずショックを受け何かの情報を求めているのではないですか?
ヘルニアと診断されただけでも不安と恐怖。
そして、手術の話をされた方・されなかった方共に情報収集されていると思います。
少しでもそんな方々のお役に立てればと思い、私の体験談を書いていきたいと思います。
【注意】
この日記は、15年間『首』『腰』椎間板ヘルニアと付き合ってきた私の体験談であり、あくまで一個人として調べ感じ自分なりに理解したものですので専門的な事とかけ離れた意見になっている場合もあります。
「へーこんな考え方もあるんだ」的に今後の治療等の参考の一部になれたらと思います。
私は、注射嫌い!手術怖い!薬嫌い!が根本にあり、その3恐怖をいかに回避するかに立ち向かっていたと思います。笑
ヘルニアの病歴
【首】
2005年冬 ‥頚椎ヘルニアと診断される
以降、定期的にMRI検査
2007年 ‥確認のためMRI
2012年 ‥後頭部強打し症状が悪化
2013年 ‥確認のためMRI
【腰】
2013年冬 ‥椎間板ヘルニアと診断
2017年夏 ‥軽めの再発
発症原因
Q ; 原因は何か?
A ; わかりません。
一つ言われたことは、
なで肩の人は”いかり肩”や”普通の肩”の人より首が長く安定性にかけ弱いのだとか。
もう一点
姿勢が悪く猫背であることも原因の一つ。
そして、スポーツをしていた事でひねりや衝撃を過多に与えていたことが普通の生活をしているよりも遥かに早く発症した要因ではないかと考えます。
【首】頚椎ヘルニア体験談
頚椎ヘルニアと診断されたのは30冬。
私の趣味は
- スノーボード
- マリンスポーツ
- ゴルフ
- バレー
など、体を動かすスポーツを好んでいました。
冬のある日
肩周りというより首に痛みを感じるようになりました。
「スーノボードでのムチウチかな?」
と思いました。
すごく痛いわけでもないし、そのうち痛みも引いていくんだろうと思い、特に何をするわけでもなく過ごしていました。
そして、そんな状態のまま再度スノーボードへ行きました。
普通に滑りましたが(と言っても転びましすよ)帰の車の中では首が動かず、少しの振動でも痛くてかなり辛かったのを思い出します。
発症
そして翌朝。
目が覚め、仰向けの状態だったのでそのまま上半身を起こそうと、ふっといつものように力をいれました。

え?…え?……は?
うっ動かない??……え?なんで?
どういうこと?
何度か試しましたが一切動かず微動だにせずかなりパニックになりました。
そして、少し冷静になり他パーツは動けるのか試しました。

まずは指……動く…
足は?……動く…
腰は?……動く…
どうやら首から下は動くようです。
ならば横向きななろう!
と、動いた瞬間…
激痛が!!!!!!
ピッキーン!
脳天まで突き抜ける痛みが走りました!
そしてやっと原因がわかったのです。
「首だ!」
少し動くだけで激痛が…
どう説明すれば伝わるのか考えましたが、一番これかな?と、思う痛みは、知覚過敏?かと…
歯に冷たいものがあたってピッキーン!
と、神経にあたるような痛みは近いのかと思うのですが。
まぁ、知覚過敏の数万倍は痛いですけど…
突然、神経にあたってる的な痛みが走り抜ける感じは似ているのではないかと思います。
まさかの寝たきり??
さて、痛みの場所はわかりました。
しかしどうしていいのかわかりません。
動こうとすると激痛が走り動けません。
家には誰まいません。
「どうしよう…」
痛みが走らない様に少しずつ動いてみたら動けました。
頭部に手を添え少しづつ動かす➡身体傾ける
を繰り返し、横になれた後は手を頭に添えたまま固定し1時間以上かけ身体を起こせました。
首は固定しておけば立てて動けたので安心しました。
この時は、本当に泣きました。
横になる時も同じで時間がかかりました。
少しでもタイミングを間違えると激痛が走るので大変。
翌日(月曜日)
良くなるわけでもなく普通じゃないと感じていたので総合病院へいきました。
首が定位置にないと激痛が走るため首にマフラーをキツめに巻き固定したうえで運転していきました。
左右確認は体ごとひねり、バックはルームミラーのみで行いなんとか辿り着きました。
病院へ「こんなの見たことない?」
さて、診察です。
少し若めの男の医師でした。
事の起こりから症状まで説明し最初の一言は

筋肉の老化で間違いないでしょう。
一応レントゲン撮っておきますか。
この先生…ちゃんと聞いてたのか?
起き上がれないとか普通じゃないだろ??
てか、レントゲンなんかでわかる痛みとは思えないんだけど…
とか思いましたが、取り敢えずレントゲン撮影。
出された診断は…

※1
何これ?こんなの見たことないんだけど…
え?どういうことですか?

普通、首はS字に湾曲してるんだけどこんなの見たことないなぁ
けどまぁ、見た感じ骨に異常はないのでただの筋肉の老化ですね

は?いやいやいや!先生あなた…
見たことないっていってますやん!
普通の痛みじゃないんですよ!
間違いなく神経にあたってる感じの痛みですって!

骨にも特に異常は見られないので、
痛みは筋肉の老化からです。
はぁぁぁぁぁぁっぁっ怒!!!
絶対違いますって!
神経触ってますて!
と、かなり怒り気味で必死に訴えても診断は変わらず。
当時、MRIの存在はしっていたのでMRIをしてくれるのかと期待したのですがそのまま帰され痛み止めとビタミン剤を処方されたのみでした。
※1 ストレートネックの事です
今では割とメジャーなストレートネック。
十数年前だからorこの先生の経験の浅さだったのか、見たことないってびっくりされていましたよ。
東洋医学へ
病院に行って薬を処方されても1mmも効かず
痛みは引くわけでもないので
首にキツめのマフラーを巻き生活を送っていました。
仕事は事務関係なので固定さえしておけばなんとかなりました。
勤め先の社長が腕のいい整体師がいると紹介され痛みの症状と原因を説明しました。
やはりここでも
”筋肉のコリ””筋肉の老化”
と言われ体中をバキボキされました。
結果、変わらず…
そこから整体師ループといいますか、良い整体師の話を聞けば行き
痛みの説明→施術→変わらず
を繰り返す。
そんな日々を一ヶ月強続けていました。
※ちなみに4人の整体師にみてもらい言われたことは一緒でした。筋肉のコリ・筋肉の老化…

筋肉のこりなんかじゃないもん!
と思っていても、流石に整体師の方々にも言われるとそうなのかな?と思いました。
この痛み方は神経にあたってる感じなのに…
「筋肉のコリ?本当に?」
と、もんもんしながら過ごし痛みも治まらず、寝起きにも数十分かかる生活…
そんな暮らしをしていた私に異変が!
ついに身体に異変が!
そう!左腕の指先から腕の親指側にかけてシビレが出だしたのです。
「これはまずい!絶対普通じゃない!」
無知ながらもシビレがでるなんて絶対おかしい!
と恐怖を感じ、とにかく怖くて仕方ありませんでした。
いざ!再度病院へ!
シビレの話をし、これまでの経緯を話し行かされたのは…なんとCT検査です。
「え?CTって何?MRIじゃないの?」
と思いましたがCT検査へ
結果…

異常ありませんね!
筋肉の老化ですね。
は?痺れがでてるんですよ?
異常ないわけなくないですか?
と、何度訴えても

お薬変えて
治らないようならまた来て下さい。
はぁぁぁぁぁぁっぁっ怒怒!?
言われるとおりにするしかありません。
案の定、治るわけもなく2週間後再度診察へ。
やっと診断された件【画像あり】
やっと!やっと!MRI検査へ
診断結果…

頚椎ヘルニアですね。
?頚椎ヘルニア?
腰のヘルニアと一緒ですか?

丸で囲ってあるところが椎間板が飛び出し神経にあたっている箇所
飛び出た部分が神経にあたり炎症をおこして激痛

そう。
ヘルニアっていうのは椎間板である
クッションが飛び出ている状態のことをいうからね
って、感じの説明を受けたと思うのですが、それよりなにより
ほらほらほら~~~~
だからいったじゃないですか!
普通の痛みじゃないって!
初診から約2ヶ月…あんなに訴えててやっとですよ…泣
と、やっとでた診断にホッとしたと同時に
当時の私は頚椎ヘルニアなるものが何かさっぱりわかりませんでした。
当時の私の知識として、ヘルニアになるということは
- 仕事が出来ない
- 男として終わっている
(男がなるものだと思っていた)←失礼ですよね汗 - 自由に動けない、スポーツも出来ない。
- 手術をしなくてはいけない。
- 治ることがなく一生付き合っていくもの
この程度の知識で人間として生きていけるの?的な最悪な病気のイメージがありました。
とても偏った知識でしたのでかなりのショックと絶望そして衝撃でした。
手術はするんですか?

手術となると、(模型を手に)喉側から切開して…うんぬんかんぬん…で、とても大変な手術になるので生活に支障がなければ手術はしないで
服薬とリハビリで様子を見ていきます。

生活に支障がなければって…
いや、ありますよ…
とのこと。がーん
原因がわかってよかったと同時に絶望的な気分。
その日の内に病院内のリハビリへ。
座ったまま首をゆっくり引っ張る牽引と電気治療。
「こんなんでよくなるの?」
と、思いつつリハビリを終えた数十分後から気持ち悪くなり、これは駄目だと判断。
もう、この時点でこの病院への信用というか信頼はガタ落ちでした。
柔らかいタイプのコルセットを頂き、病院を後にしました。
Good-Bye総合病院…
出会った医師にもよるのでしょうけど、こんなに医師というものを信頼できないと感じるとは思いませんでした。
今にして思えば、この先生に知識と経験がなかっただけとわかりますが当時は不信感しか抱けませんでした。
セカンドオピニオンを求めて
もしかしたら他の方法・他の治療法があるのかもしれないと思い、地元にある個人経営の整形外科へ行きました。
そこにもMRIがありその日の内に撮影し、頚椎ヘルニアの診断を受けました。

じゃあブロック注射するかね!

え?何?何?
ブロック注射って?
どこに打つんですか?

ブロック注射っていうのは、文字通り痛みをブロックしてくれる注射でね場所は痛みのある首に直接針を刺して打つんだよ。

ひょぉぉぉぉぉ
痛む部分?って首??
いやいやいやいや…無理です!
そんなの打つくらいなら
痛みを我慢します!

けど、痛いでしょ?
すぐに痛みをとるにはブロック注射が一番効果あるよ。
と、説得されましたが全力で拒否しました。
ただでさえ注射が嫌いな私ですが、ましてや首に‥しかも痛い部分に注射するなんて…
はい。無理です、怖いです(;_:)すみません
首だよ!?何が起きるかわからないよ!怖すぎるよ!

かなり痛くて辛くても
耐えてみせます!
この2ヶ月近くこれで生活
してきたし大丈夫です!

ははは
バカだねぇ
すぐ楽になるのに。
と、半分あきれた様子で笑われました。
ブロック注射は諦めて他の治療法の説明をされました。
治療法は、やはり服薬とリハビリでした。
その後、リハビリ室へいき牽引をする運びになりましたが、やはり後々気持ち悪くなりました。牽引は合わないので、リハビリと言っても温めて電気治療をする位でした。
更に何かいい方法はないか?
と、他の整形外科にも2件ほど行きましたが結果は一緒でした。
同時進行でインターネットで頚椎ヘルニアの情報を収集しました。
しかし、2005年当時、頚椎ヘルニアの情報はほとんどありませんでした。
腰のヘルニアの情報はそこそこありましたが首のヘルニアの情報はあまりなく、病院もどこを選んで良いのかわからず途方に暮れました。
カイロプラティックとの出会い
そんな私に一筋の希望が見えてきました!
それは、当時、遊び仲間の”先生”と呼ばれている方の腕の良さを聞き、もはやワラにもすがる思いでダメ元でお願いしてみたのです。
整体師だと思っていたのですが、カイロプラティックで、最初違いがわかりませんでした。
今までの流れを話し、いざ施術!
カイロすごい!
今までの整体と呼ばれるものと全く違い、全体をゆるやかに骨に沿ってもみほぐした後、悪い部分(骨)を見つけ、その部分だけを矯正する。
そう!矯正するんです!
私の首の痛い部分を一発で当てました!
画像を何も見ていないのにすごいと思ったと同時に感動しました。
そして、揉み返しもなくスッキリ!
もちろんすぐに症状がよくなったわけではありませんが、スッキリ爽快!
首につまっていたものがとれた!
って感覚でした。
素晴らしい知識と技術を持っており、100%信用出来る先生に激変しました。
もう全て先生に任せてみよう!
と、思いました。
それからは週1~2で通い、痛みと痺れがだんだんとれて普通の生活には戻ることが出来ました。
痛みがとれてからは教えてもらった首の筋トレをしつつ、目指すは普通の生活ではなく趣味も楽しめる生活です。
◆普通の生活に戻る事に2,3ヶ月はかかり、完全復活は半年以上かかりました。
◆趣味を楽しむ事が出来るようになるには1年以上かかりました。
それでも、趣味を楽しめようになるまでになりました。
その後
完全に良くなることはありませんが、日によって
- 頭痛や目眩
- 吐き気
- 痺れ
- ひどい肩こり
などはでます。
が、あの激痛が走ることはなくなりました。
人間、普通の生活が出来るようになると欲がでてくるもので、趣味を楽しんでみたくなり遊び仲間であった先生に相談し、

いいとは言わないけどやりたいならどうぞ
と、お許しがでて身体と相談しながら少しづつはじめました。
そして、症状がでると先生のところに駆け込み→施術
を週1~2回のペースで通い2、3年位は続けました。
金額は安くはなかったのですが背に腹は代えられません。
本当に素晴らしい先生と出会えてラッキーでした。
頚椎ヘルニアと診断され、絶望しかなかった当時。
まさか、スポーツを楽しめるまでに回復するとは思ってもいませんでした。
西洋医学で身体の現状をしり、東洋医学で改善
【注意】
東洋医学で改善と言いましたが
・経験も知識もない
・経験はあっても技術がない
整体・接骨院・カイロプラティックなどは沢山あります。
そういったところは逆に症状を悪化させてしまう場合もありますので慎重に!
長くなってしまいましたが、以上が私の頚椎ヘルニアの体験談です。
■発症から15年
一度、スノーボードで後頭部から転び悪化したことはありました。
■2020年現在
悪化することなく手術もせず、適度にスポーツを楽しみながらカイロプラティックにも通うことなく過ごしています。
◆日によって良い日もあれば悪い日もあるのくり返しではありますが、概ね元気です!

つづく